紅茶の国的トルコな生活。

紅茶の国の800年くらい歴史ある大学で1年間訪問研究者として生活してます。日本での勤務先はとんこつラーメンの国にあり、トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。

大英博物館の特別展示”Inspired by the east: how the Islamic world influenced western art”

ケンブリッジからロンドンに行くのに一番便利なのは、キングスクロス駅行きの列車に乗ることです。ノンストップで50分で行けちゃいます。キングスクロス駅といえば、額に天下御免の向こう傷(ちょっと違う)のある魔法使いさんの活躍ですっかり有名になっていますね。

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いつも大行列です。
そんなわけで、いつものようにキングスクロス駅でいわゆる「聖地巡礼」をやってる人たちを眺めてから、今週末で展示がおしまいになる大英博物館の特別展示”Inspired by the east: how the Islamic world influenced western art″に行ってきました(実際に行ったのはちょっと前ですが)。
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昨年の10月からやっていたのですが、この間は"Troy"を優先しちゃいました。
15世紀以降、主としてオスマン帝国を窓口としてイスラム世界と交流し、その影響を受けたヨーロッパ美術や工芸品が展示されていました。もうすぐ終了の特別展示というのに、思っていたよりもずっと込み合っていて、関心の高さをうかがわせました。
イスラム文化が西洋の芸術文化の間の交流について、あらためて勉強になる展示でした。「オリエンタリズム(東洋趣味)」という言葉に代表される、西洋の人々の東洋への関心は、今ではとても政治的な意味合いを持つ言葉となっていますが、21世紀の現在、「オリエント(東洋)」と呼ばれた地域出身の女性芸術家が、オリエンタリズムをどうとらえなおして、自分の作品に表現しているかといったコーナーもあって、興味深かったです。
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オスマン帝国軍の兜
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ポスターにも使われているスルタン・ベヤジット2世の肖像画
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現地の装束を身に着けた英国人の考古学者
日本に帰国してからの授業資料に使えるかもと、図録も忘れずにゲットしておきました。
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