紅茶の国的トルコな生活。

紅茶の国の800年くらい歴史ある大学で1年間訪問研究者として生活してます。日本での勤務先はとんこつラーメンの国にあり、トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。

大英博物館の特別展示”Troy: myth and reality”

英国にいったら、ロンドンに月1回は行こうとか思ってたのですが、なんだかんだで行く機会がなかなかできない感じで、長期研修も半分以上過ぎてしまいました。ということで、個人的に行くのはまだ2回目(親が来たり、友人に会いにでかけたのを入れると4回目)なのですが、大英博物館で始まったばかりの特別展示「トロイ:神話と現実」を観に、この週末はひさしぶりにロンドンにでかけました。
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特別展示は大きく3つのセクションに分かれていました。おおまかには①物語の内容、②考古学的調査の成果、③この物語から得られるものは何かといったものです。それぞれに興味深い内容でした。今までのお仕事のなかでトロイを事例として扱ったこともあって、親近感みたいなものはあったのですが、初めて知ることも多かったです。

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アマゾン族の女王を倒すアキレス
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パピルス紙に書かれたホメロスの「イーリアス
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始まったばかりというのもありますが、混んでいました。
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ヘクトルを倒すアキレス
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セイレーンの歌を聴こうとするオデュッセウス
古代からこの物語が多くの人々に愛され続けてきたこと、特に英国を含むヨーロッパの人たちにおいて大きな文化的影響力を持っていたことをあらためて感じました。また、そういったことを観に来ている人たちの様子からも感じることができました。
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考古学の成果に関する展示
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シュリーマンの有名な肖像画も展示されています
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現代における「トロイ」
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マンガのなかのトロイ
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急所を射抜かれ斃れるアキレス
たっぷり1時間30分は観ていたように思います。大英博物館に入場するだけなら無料ですが、特別展示は有料で、それなりのお値段です(22ポンド)。でも、自分にはその価値が十分にあったし、もう一度観にいってもいいかなと思っています。(ロンドン行くならほかの博物館にも行きたいし、悩ましいですが。)

恥ずかしながら、トロイ関係のお話は全部をちゃんと読んだことなかったので、今更ではあるけれど、読んでみたいなと思いました。

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