北の大地でトルコな生活。

トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。紅茶の国で博士課程やって帰国して、いろいろありつつ仕事に就いて一瞬また紅茶の国に戻ったりした後、今は北の大地でトルコなこと研究しつつエイゴ教える教育研究職に就いてます。

トルコにお出かけした9月

  • Covid-19の規制が緩和されて、また長期休暇期間中にトルコに行けるようになって、今年の9月もトルコに3週間ほど滞在しました。いろいろありますが、とりあえず、2020年7月に博物館からモスクに戻されたアヤソフィアについて。書いておこうと思います。
  • モスクに戻されて、アヤソフィア・ジャーミィとなったわけですが、入場料が取られなくなって、博物館だった時代以上に多くの人が並ぶようになっていました。建物の中も、お祈りの場として絨毯が敷かれたことで、雰囲気は変わりました。博物館だった時は、ずっと立って歩き回っていた観光ツアーの人たちが、車座に座り込んでガイドさんのお話を聞くようになっていました。ただ、聖母子と大天使のモザイク画には布がかけられるようになってしまったし、2階部分には上がれなくなっていました。
モスクになったアヤソフィア
  • ところが、2024年の春から1階部分は、トルコ国籍の人たちが礼拝のために入る場所という扱いになりました。観光客は1階部分には入れなくなったのですが、その代わり、2階部分の見学ができるようになりました。もちろん有料で、しかも円安の今のご時世にはかなり高額の入場料(25ユーロ)を支払うことにはなりますが。Wi-Fiが飛んでいて、QRコードかざしてスマートフォンで解説を聴きながら周れるのはとても良いです。ただ、丁寧に解説聞きながら観てまわるくらいだと1時間あればいいほうだから、やっぱり割高な気はしました。
  • それでもものすごい行列ができるので、あさイチで見学にでかけたほうがいいかなとおもいます。オンラインでチケットも買えるので、それで多少行列スキップは可能です。
2階部分のモザイク画
  • トルコでは近年、経済状況の悪化でインフレがすさまじいのですが、それに合わせて遺跡などの入場料がどんどん値上がりしています。文化遺産に関する研究をしている身としては、文化遺産保護のための寄付だと思って支払っていますが、円安なのを割引いてもちゃんと文化遺産保護のために使ってほしいなあなんて思ってしまいました。

復活(?!)

  • 最後の投稿から5年近く経ちました。あのあとCovid-19来て、バタバタしながら紅茶の国から日本に戻りましたが、2年以上トルコに行けない生活になりました。Covid-19による国外渡航の規制が落ち着いてきた頃、転職の話があってとんこつラーメンの国のダイガクから北の大地のダイガクに異動して今に至ります。
  • 放置しておこうと思っていたのですが、ふとした思いつきでまたこの日記を復活させてみることにしました。きっと不定期になるし、それもいつまで続くかわからないけど…ネコのようなマイペースさでやってみませう。
アヤソフィアに居ついているネコのゾエちゃん

It's time to leave....

今日の1月31日の英国時間で午後11時、英国はEUを離脱します。本当は英国に来る前に離脱の予定だったのが、すったもんだして「離脱」詐欺になるんじゃないかとおもっていたのですが、日本に戻る前には、さすがに離脱となるようです。

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歴史の証人
なぜこういう決断になっちゃったんだろうとは思うのですが、今の自分があるのは英国とその高等教育のおかげでもあるので、今願うのはこの選択が少しでもよい方向に向かうことでしょうか。とにかく、歴史の証人として今日の新聞記事を買いました。
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花が咲いたスノードロップ
そうそうひとつ前の記事で書いたスノードロップの写真は数日前に撮ったのですが、今日見たらきれいにお花が咲いていました。

スノードロップ

デスクのある研究室までの通り道に大学植物園があるのですが、スノードロップの蕾が膨らんで、花も咲き始めています。
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スノードロップが咲いて、水仙も咲いたら、英国では春らしさが一気に進むという印象をもっていました。…ということは、自分にとってやってくるのは帰国です。そう考えると、なんだかさみしくなります。
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Collegeの名前がついたドラフトビール

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Selwyn College Chapel

こちらで知り合った日本人研究者の人に、部外者でも入れるということで、Selwyn Collegeのバーに連れて行ってもらいました。こちらのバーには、Selwyn Collegeの名前の入ったドラフトビールがあるということで、それをチョイス。

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一番右側のビール。ブランド名のところがクレスト(校章)になっています。

特に癖もなく、とても飲みやすいビールでした。

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Selwyn Collegeの天使さま

Selwyn Collegeは、町の中心からみるとケム川を越えた先にあって、19世紀設立の比較的新しいコレッジです。観光客がたくさん来るような有名なコレッジではないけれど、そのレンガ造りの建物は、趣があってなかなかよいです。