- 唐突に一部思い出した中高時代に歌った合唱曲があったので、ネットで歌詞を探し出したり。メロディのうつくしさと、歌詞の暗さが印象にのこっています。
「海はなかった」
作詩:岩間芳樹
寂れた入り江で白い羽を見つけた
陽炎にかざして渚を走る
夏の旅人の髪飾り
どの風待てば飛べるだろうか
海は鳥たちのまばゆい記憶を汚して消した
生き物の自由なはばたきを望んでいたはずだった
だけど一筋の光さえあの重い雲間に
見ることもなくかすかな足跡を残しただけで
鳥たちは眠る。
二人で浜辺に砂の山を作った
日盛りにゆれたつ羽の墓標よ
夏の旅人の髪飾り
どの花添えて海を見ようか