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- 松子さん(id:zappa)とこに出てた引用、賛成・反対に関わらず、ここまでくるとホラーだ…。つうかこれでは読解力崩壊してるよ。まあ、政治家って強引に屁理屈こねあげて、propagateするのも仕事なわけだけど。。。
「家族」概念の曖昧さを指摘した(ものと思われる)文章を読んだ安倍氏のコメントを以下に引用。
- 東京書籍の教科書にこういう記述がある。「祖母は孫を家族と考えていても,孫が祖母を家族と考えない場合もあるだろう。家族の範囲は全員が一致しているとは限らない。犬や猫のペットを大切な家族の一員と考える人もある」。
- おばあちゃんは家族でないけれどもペットは家族だね。こんな考えを認めている。これは,家族への,ある種の憎しみに近い情念を感じさせる。これを放っておけない。
うーん。まずは基礎的な読解力の問題かも、って気がしてきました。
困りました。
こういう学生さんがいたらちょっと困ります。
日本人の学力崩壊は、ゆとり教育のせいだけではなかったのですね。
- 引用元にさかのぼって、こっちもすごい発言だなあ。
山谷のり子氏の発言
ブレンダと呼ばれた少年―ジョンズ・ホプキンス病院で何が起きたのか
- 作者: ジョンコラピント,John Colapinto,村井智之
- 出版社/メーカー: 無名舎
- 発売日: 2000/10
- メディア: 単行本
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- この女性議員、この本の話をしてるわけです。で、この翻訳を出したのが、あの扶桑社ですし、アマゾンで評価の高いコメント書いてるのも明らかにアンチ・ジェンダー系の人たち。僕はこの本を読んでいないので、どんな内容がどのように書かれているか、コメントから推し量ることしかできません。なので、原著がエイゴってことで、これがアメリカのアマゾンに行くとどうなるか。ちょっとやってみました。
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- こちらでも高い評価のコメントが下の方につらつら〜って書いてあるんだけど、明らかにコメントの内容、雰囲気が違うのです。もちろん、誰もこの本にでてくる医者のやったことを肯定なんかしてないんだけど、それとジェンダーな考えは別というか。アンチ・ジェンダーフリーには流れていないコメントが多いように見受けられました。140も読んでる暇ないので、最初の10個くらいスキムしただけなんだけどね。
- ということで(結論をだすにはあまりにもアカデミックではありませんが)、「その本では,自分が男か女かというアイデンティティが人工的に壊されると,いかに生きにくいかが示されている。」って、あくまで日本のアンチ・ジェンダーな人たちの、自分たちの主張に基づいた解釈ととったほうがよいように思われます。ということで、「ジェンダー論は,アメリカでは間違っているとされている。特殊な人は別にして,一般的にはそう思われている」というstatementは、それはちょっとかなりむちゃくちゃ洞察がたりないって感じ。ま、それをこの人たちに期待しちゃいけないんだけど。