紅茶の国的トルコな生活。

紅茶の国の800年くらい歴史ある大学で1年間訪問研究者として生活してます。日本での勤務先はとんこつラーメンの国にあり、トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。

  • 紅茶の国のキリスト教徒も観む"The Da Vinci Code"といふものを、我も観てみむとてするなり。
    • ということで、いってきたわけですが、昼間の上映だったこともあったけど、観客は10人程度。真ん中の一番いい席でゆったり鑑賞できちゃった。わ〜い♪
  • 原作を読まないままでいいのかな〜とおもってたんだけど、流行りものは流行ってるうちにみておくものだしね〜(ミーハー)
  • すでにいろんな人がブログなんかに感想を書いてるし、ネタばれしない程度なコメントをさらうだけでも背景はつかめていたから、まあ世界史好きなこともあって*1、なんとか大筋のところはついていけた。特にルーブル美術館の場面は、あ〜あそこだ〜ってわかって楽しかった。2年前に母親とパリに行ったときに、原作を読んでいた母親がはしゃいでた理由がよくわかった。今行ったら観光客でものすごい大変なことになってるかもね〜。
  • ということで、かなりマジでネタばれも含む感想は以下に。
  • けっこうハラハラどきどきするところも多くて、3時間近い上映もそんなに長く感じないし、一回観る娯楽映画としては良く出来ているとおもいましたです。でも、似たような系統の映画(なのか?)としては、「薔薇の名前」のほうが映画としてはよくできてるとというか、また観たいとおもったことあって、好きかな。。
  • 最初のほうの痛そうな場面は、観ているのがつらかったっす。も〜ほんとに痛そう!
  • 聖杯伝説とか、テンプル騎士団の話とか、ちょっと知っておいたほうが無難かも。そのへんの知識あると、筋飛んでるな〜とは思っても、原作読んでない非キリスト教徒の人間もついていきやすい。いまどきはウィキペディアだってあるしから調べやすいし。あと、フィボナッチ数列(Fibonacci sequence)を復習しておいてもよいねえ。
  • 少なくとも映画では殺人事件そのものよりも、その事件の裏に隠された謎がキーだったわけですが(原作も?)、途中で筋が読めてしまったかな。この人しかいないじゃんって感じで。筋を先読みしなくても、2000年にわたる長い歴史のなかに隠された秘密というわりにはぴょこんと出てくる答えなんで、「あれあれ?」という感じは否めない。それに、何でその場所が、ガリアやねんと思わずにはいられないし。大体2000年前にあの体で長旅だよ。行って小アジアくらいならわかるんだけどねえ。まあ、今だったらそれって政治的にはもっとやばいかもしれないけどさ〜。それとあそこの地下にあるのは、中世のお城の跡くらい、そんなスペースないだろってつっこみいれたくもなったり。
  • 細かい点では、原作の内容をすべて消化できないのは仕方ないにせよ、現実的なところで、ジャン・レノがやってた警部、同僚にあんな発言した時点で、担当をはずされるべきなんじゃ…とかつっこんだり。それに、主人公の教授なんか、あんたEU citizenじゃないんだから、一応国境越えてるんだし、あそこでそのままバイバイというわけにはいかんでしょ!とも。フィクションとはいえ。。。
  • なお、NKYYSD(id:NKYYSD)さんの書いてた聖書をモチーフにしたジョークですが、わずかな観客でもわかる人ばかりみたいで、かなりウケてました。さすがに。

オドレイ・トトゥ演じるソフィーが、池に片足入れて「無理だわ。今度はワインを試してみる」というエンディングのジョークだって、劇場内のほとんどは笑ってなかったしね
青春☆金属バット - 気随式(映画MEMO)

  • 司教の役の人は、Chocolatで、伯爵してた人だね。途中であっさり死んじゃう執事役の俳優さんもけっこう渋くてかっこよかった。

*1:テンプル騎士団とか聞いたら萌えるタイプ。