紅茶の国的トルコな生活。

紅茶の国の800年くらい歴史ある大学で1年間訪問研究者として生活してます。日本での勤務先はとんこつラーメンの国にあり、トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。

  • 昨日のプレゼンの感想をメモ。個人がみえる情報はカットの方向で。

候補者い:

    • 候補者の考える、あるジャンルの人類学とは何かって説明をプレゼンに加えないといけないんだけど、そこで自分の研究してきたことで得た経験に裏打ちされた具体的な話が乏しいって点で、ほかの二人よりも経験が浅い感じがどうしてもでてしまうか。でも、それでもここまで来てるってとこは、この人の能力の高さや将来を期待されていることの証明でもあるわけですが。それに、プレゼンそのものは、お手本にしたい感じですばらしい。さすがにちょっと緊張気味だったけど、話し方も上手い。質問もこれからの研究に対するアドバイスになってる感じなのは、好印象の現れ?

候補者ろ:

    • ちょっと緊張気味。個々のお話そのものは面白いけれど、なんつうか一貫性を感じにくいというか、プレゼンの内容をもうちょっと整理して一貫したものにすれば、もっと印象よくなるかなあ、という感じ。トピックAの話から始めて、それとは直接関係ないようにもきこえるトピックBで終わるとちょっと。聞いていればつながりはわかるんだけど、もうちょっとそのへんexplicitにしたほうが。ま〜これはプレゼンの内容よりテクニックの問題だね。。あと、自分がやってる地域の造詣の深さは十分にアピールできていたと思う反面、逆にこれがその地域を越えたレベルってことだとどうよ?って思わなくもない。(「い」さんについてもいえることだったけど。)学科がどういう専門家を求めているかによるけど、この講師職の募集では、地域を特定していないから、たとえば、Lectureship on African Anthropologyとは求められるものがすこし違う?!気がするんだよね。

候補者は:

    • すごかった。今までの仕事(単著の出版もふくむ)次の出版プロジェクトの話や、学会オーガナイズの経験なんかをさらっと織り交ぜているあたりが手堅いし、巧い。話し方も含めて、プレゼンそのものにも慣れてる感じ。スピーチの仕方を習って知ってる人なのかも…。ただ、話が巧いだけに、抽象的なでかいタームを使いすぎてる感がちょっとあって、聞こえはいいけど、それってどういうこと?どういう意味でつかってるの?ってツッコミがはいりそうな感じだった(実際はいったけど…)。とはいえ、専門は自分とは全然違うけれど、そんな自分でも興味をもって聞くことができるような面白そうなテーマを、上手く説明できる人だった。
  • ちなみに、専門は3人ともばらばら。自分ともあまり関係なんだけど、候補者「い」さんか「は」さんの授業はきいてみたいとおもったかな。これからの研究テーマが個人的に興味深かったのは「ろ」さん。
  • 結果、誰がなってもそれなりに納得するなあと思う人ばかりだったし、参考になったのはよかった。問題は、この業界の職を得ようとおもえば、この人たちのレベルに自分がいかないといけないことなんであるが…。(・へ・)