紅茶の国的トルコな生活。

紅茶の国の800年くらい歴史ある大学で1年間訪問研究者として生活してます。日本での勤務先はとんこつラーメンの国にあり、トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。

マルクスが26歳になったのは1844年5月5日で、45年には『ドイツ・イデオロギー』とか『聖家族』とかを発表している。
ちなみにチョムスキーがSyntactic Structuresを発表したのは29歳。
やっぱりエライ人は20代からエライのか。たまらんっすね。
http://d.hatena.ne.jp/BJK/20060503/1146625346

さて、そのヴェネツィアで「をを〜!」と思ったものに、ヴェネツイア派絵画の巨匠、ティツィアーノの"Assumption"(「聖処女マリアの被昇天」)がある。Chiesa di Santa Maria Gloria del Frariって教会の1番奥にある中央の祭壇の天井を飾る絵。ヴェネツィアでもいろいろ絵画をみたけれど、1番印象に残ったかなあ。うまく説明できないけれど、とにかくすごいと思った。

ガイドブックで解説をみて驚いたのは、この絵を描いた時のティツィアーノの年齢、なんと28歳!今の自分とほとんど変わらない年頃だった。そんな年であんなすごい絵が描けるなんて!しかもこの絵があるChiesa di Santa Maria Gloria del Frariは、脇に修道院もついていたかなり大きな教会。自分と同じような年齢で、そんな教会の一番重要な部分(1番奥の中央の祭壇の天井)を飾る絵を任されるってことだけでも、ものすごいことだと思うし、それが500年近く時を越えて、異教徒の観光客すら感動させるんだあ。それに引き換え、今の僕はまだ何事もなせていないなあ。。梵天丸も斯くありたいんだけどなあ(古いネタだ…)。

と書いてみて、あのような天才と自分を比べる身のほど知らずさに気が付くんである。
http://www.geocities.jp/mavi_anadolu/tdia_jan2004.html(2004年1月11日付)

  • と、当時の日記には書いてる。三十路にはいっちゃったんで、立場的にもそういう風な形で自分に喝をいれることができなくなってるし、まーいろいろ考え方も変わってきたなあってこともあるわけですが。
  • デーロン終わったらもう一度ヴェネツィアにこの絵を見に行きたいなあ。