紅茶の国的トルコな生活。

紅茶の国の800年くらい歴史ある大学で1年間訪問研究者として生活してます。日本での勤務先はとんこつラーメンの国にあり、トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。

GHOST IN THE SHELL 2 INNOCENCE INTERNATIONAL VER. [DVD]

  • 先週の木曜日(14日)に行った映画「Ghost in the Shell--Innocence」の感想をわすれないうちに。こういうタイプのアニメ映画みるのは初めてなんで、比較できないとこもあるけど、★★★★★(5つ星評価で)くらいつけちゃう勢いで気に入ったかも〜。
  • 攻殻機動隊」つうものが存在するのはなんとなく聞き知っていたのですが、背景も内容もほっとんどしらんかったなりよ。これが「攻殻機動隊」2作目にあたるということを知ったのも行く前日だったし。しかし、はてなでは「オタクの常識」らしいですね。そうなのか〜名せりふのひとつかふたつ覚えて、ウケとれるとよいらしいのか〜
    • ちなみに一緒にいったMK君とVちゃんも「2作目って今日気がついたんだけどだいじょぶかね?」とかいってて、お友達の受け売りでだいじょぶみたいよって答えてみるテスト。実際一番最初のとこに前作の内容を含んだ背景みたいな解説がちらっと流れますた(英語で)。
  • さて、ストーリーはけっして複雑ではないけれど、テーマは複雑というか。そこにはまる人は多そう。映像もすばらしくて、最近アニメといえばシュレックジブリばかりだったワタクシには非常に新鮮。
  • テーマは一回観ただけではきちんと消化できないくらいで、とりあえず理解した限りで面白かったのは、ニンゲンが機械化していくことと(サイボーグ)と、機械仕掛けの「人形」に「ニンゲンらしさ」を吹き込んでいくことの先にあるものは、一体?みたいなことなのかな。作った人たちはそういう問いかけに明確な回答を提示しているわけではない感じ。まあ、一つの回答になりそうな在り方は、最後のほうにでてくる「少佐」なわけで、あの存在をどうidentifyとするのかってところに観る人の答えがでてくると思います。
  • ただ、ニンゲンのグロいシーン(頭つぶされたり、ぐちゃぐちゃになってるシーン)は基本的に上手く隠されているのに、人形の「中身」はあからさまにでてくる(結構僕には気味悪い)あたりには、しっかりとした「人形」と「ニンゲン」の区別があるような気がして、そのへんのことがどうも頭にひっかかりました。
  • ちなみに、「サイボーグ」なんて聞いたあとに、ハラウェイなる登場人物がでてくるところに、キター(・∀・)!!とかおもってしまうのです。Donna Harawayくらい、教養として読んでおかねばいけないのに、読んでいないなあと反省したり。

Simians, Cyborgs, and Women: The Reinvention of Nature

Simians, Cyborgs, and Women: The Reinvention of Nature