紅茶の国的トルコな生活。

紅茶の国の800年くらい歴史ある大学で1年間訪問研究者として生活してます。日本での勤務先はとんこつラーメンの国にあり、トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。

Volver (ウェブサイトはコチラ

  • ってことで、Volver(Coming Backって意味だそうです)を観てきました。今年のカンヌ映画祭で女優賞と脚本賞を取った作品だそうです。公開初日ってことでほぼ満席。指導教官まで観にきとった…*1
  • スペイン語に英語字幕なので、きちんとついていけていないところがあったけれど、とにかくよかった!シリアスな内容を含んでいるのに、そういう意味では最初から最後までどこか暗い影を引きずっているところもあるにも関わらず、ジョークやユーモアでくるんで笑わせながら最後までもってく、そのバランスが絶妙なんだとおもう。出てくる女優さんみんな印象に残る。観にいってよかった〜♪(・∀・)と思える映画だった。星で点数つけるなら星5つ(満点)DVD出たら買うとおもう。
  • 主演のペネローペ・クルスは映画のポスターからきれ〜い♪(・∀・)とうのたった感じがとても魅力的♪なのに、一緒に観にいった某コムスメ(not Vちゃん)はそのへん映画みるまで全然わからなかったらしい。もーほんとダメダメ。
  • この映画を監督したペドロ・アルモドバル、Mc君のお気に入りの監督さんらしい。
  • 以下、ネタばれ気味にもちっと具体的な感想
  • 死んだはずの人がぴんぴんして出てくるってあらすじだけを読んで観にいったんで、てっきり幽霊映画だとばかりおもってたり。そのへんにVolverってタイトルが絡んでるとこもあるわけですが、お墓を掃除する場面から始まるので、ほんとにお盆映画だとおもってたYO(国が違うだろってツッコミはなしで)。
  • まあそのへんはおいといて、女の人が3世代でてくるんだけど、みんなことごとくオトコ関係で不幸な目にあってたり、そのへん歴史は繰り返されるって気もしないでもないし、じゃあそのへんのことがきちんと解決したのかっていうと、ある意味整理はついてるけど含みも残ってるし、この先どうなるんだろうって気になる終わり方。暗い終わり方ではないけれどハッピーエンドでもないな〜っておもったり。それに、いろんな説明をすっとばして、いくらスペインがのん気な国でも現実の世界でこれではすまないだろってところもあるんだけど、まあそこはツッコミいれるほうが野暮ってことで。
  • 中盤にペネローペ・クルスが歌うシーンがあるんだけど、そこが特によかったかな。
  • 何気ない田舎の町並み(ラ・マンチャ地方?)とか大都会マドリッドの住宅地でさえ魅力的に撮ってあって、スペインにいきたくなったり。
  • 前回のRenaissanceもそうだったんだけど、この映画もヨーロッパで製作されたってことでEuropean Unionがサポートしてますって表示が映画が始まる前にでてきたりするのに気がついたり。お勉強してることにちょこっと関連してるんで、「むふふ」っておもったりしてる怪しいミソジな日本人だったりする今日この頃。

*1:遠くから気がついたんで挨拶まではできなかったけど