紅茶の国的トルコな生活。

紅茶の国の800年くらい歴史ある大学で1年間訪問研究者として生活してます。日本での勤務先はとんこつラーメンの国にあり、トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。

英国に来るまで③

ヴィザの申請と並行して行っていたのは、家探し。ケンブリッジ大学で学生時代に所属していたコレッジHughes Hallに問い合わせることも考えたのですが、在学していたころ日本からの訪問研究者の先生方多く所属されていたClare HallやWolfson Collegeならともかく、HughesにはVisiting Scholar向けのアコモデーションが充実していた記憶があまりなかったこともあり、自分で探すことにしました。頼ったのは以下のサイト(大学のアコモデーションサービス)です。

https://www.accommodation.cam.ac.uk/

長期研修の結果が出たのは前年の秋だったので、その時点でレジスターして時々みていました。最初は大学所有の宿舎を考えていましたが、大学の教職員用の宿舎は到着日の2か月前くらいにウェイティングリストが出るくらいで、あまりあてにならないし、家具なしが基本だったので、ちょっと出費が多すぎるかなとおもい、方針変更。年明けくらいから、プライベートメインで見ていました。ただ、あまり早いと家の確保で別途お金がかかるので、いいなとおもってもなかなか手を出す気にもなれませんでした。もうさすがに動かないとヤバいとなったのは、渡航まで2か月を切った2月初め。ヴィザの申請書類にも英国での住所を書く欄があるので、焦って真面目に家探しを始めました(ヴィザ申請の際は、最初はホテルに泊まって家探しするとしておけば問題はなかったのです。)

どんなお部屋にするか、このあたりは個人の好みがあるところなのでなんともいえないですが、自分の場合は、①家具付き②光熱費(&Council Tax)込み③オフィスまで徒歩圏の条件で。探し始めたタイミングや年度末の忙しさを考えると、事前に内見できないのはあきらめました。英国暮らしは初めてではないのと、ある程度は合わせられるんじゃないかって軽い見通しのもとで。

結果、コンタクトを取ったのは、大家さんと同居するスタイルの1DKのフラット。駅に近いところ、オフィスのある研究所までは徒歩で25分。ぎりぎり歩けるとおもったから。相場は正直わかりませんでしたが、英国は自分が住んでた10年前と比べてずいぶん物価が上がっているなかで、安いほうから数えたほうが早いかなというくらいの家賃のところです。

まず、2月の半ばに大家さんにコンタクトをとって、どこでこの物件をみたのか、どれくらい住みたいか、こちらのスケジュールを説明しつつ、お部屋借りたいと伝え、お返事を待ちました。すぐにお返事がきて、そのスケジュールならこの条件で、まず推薦状(reference)を2通送れということでした。2通の推薦状は、ケンブリッジ時代の指導教員の先生と、お世話になる研究所の所長の先生に依頼。名前を知らせるだけでなく、実際に推薦状がいるようだったので、依頼した先生方にはそのようにお伝えしました。所長の先生はご出張中で連絡がなかなかつかないなか、先に指導教員の先生の推薦状が大家さんに届いたのですが、最終的に指導教員からの推薦状1通で大家さんが満足してくださり、デポジットを送ることに(指導教官の先生には足を向けて寝られないです)。

日本の銀行からの送金は、ここ数年の国際犯罪防止策の影響でかなり手続きが面倒でした。が、銀行の係の人と相談しながら手続きを済ませ、送った旨を大家さんに連絡。数日後、入金が確認できたとの連絡があって、さらにしばらくして契約書が送られてきました。その契約書にサインをして送り返し、届いたよというお返事をもらえたのが、出発の2週間くらい前にあたる3月半ば。ここまで1か月。さらに、4月分の家賃を3月末までに届くように送金しておきました。

このように、自分の場合、最初に連絡したところですべて終わらせてしまいました。何軒か問い合わせることになるかなーと想定してたので、そんなことにならなくてラッキーでした。広告を出した直後だったのが良かったみたいです。また、大家さんの親せきが日本におり、日本人に対するイメージがそれほど悪くなかったのもあるかもしれません。行ってみないと分からない要素もたくさんあるけど、落ち着き先が決まったので少し気が楽になりました。

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入居してみての感想ですが、まだ数日しか経ってないこともあって、今のところ問題はないです。細かい点で、もっとこうだったらいいのにというところはありますが、外国だし仕方ないよねと思えています。ただ、もともと住むってところにあんまりこだわりがないから、ここはあてになりませんが。同居の大家さんがあまり干渉してくる方ではなく、適度に放置してくださる距離感が好きです。