紅茶の国的トルコな生活。

紅茶の国の800年くらい歴史ある大学で1年間訪問研究者として生活してます。日本での勤務先はとんこつラーメンの国にあり、トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。

英国に来るまで②

サバティカルに関わるヴィザの取得手続きについてググると先達のブログにいろいろ行き当たりますが、英国のヴィザ申請は、時々準備すべき書類が変わったりするので、数年前の情報ではあてにならないことがあります。自分が準備した書類に関する情報について書いたところで、数年後にはあてにならなくなるとは思いますが、今後、英国でのサバティカルを目指す方のご参考にはなるかと思いますし、自分のための記録として書いておきます。最新の情報については、コチラなど確認しておきましょう。
www.gov.uk

以下に準備した書類を挙げていきます。
①ヴィザの申請書
必要なヴィザの申請書にオンラインで記入していきます。簡単に研究計画のことなども書きました。大変だったのは、過去10年の英国やEU圏など以外の渡航歴の記入で、お仕事でトルコに行きまくってたので丁寧に拾うのが大変でした。日本の出入国はお願いしないとハンコを押してくれなくなってきてるので、ハンコをもらうよう心掛けておいて正解でした。古いパスポートも引っ張り出して、日付や行先を記入していきました。英国を含めた一部の国は過去2回分の渡航歴を記入する形でした。完成させるところで、UKヴィザセンターでのアポイントメントを取ります。申し込みは出発予定日の3か月前からですが、提出書類の審査期間を見込んで、ヴィザセンターのアポイントは出発予定日まで1か月を切ると、アポイントが取れなくなるようです。(私の場合はそんなギリギリのタイミングでの申し込みでした…)

②滞在先の研究機関からの招聘状
勤務先の長期研修制度に応募する際に必要だったので、出発日の半年以上前にお手紙をもらっていたのですが、ブログの情報をみていると日付が新しいほうがよいとあったので、2019年になってからヴィザ申請用のお手紙をお願いし、内容はほぼ同じで日付だけあらためて再度送ってもらいました。紙ではなく、データで送られてきたので先方に確認すると、これで大丈夫なはずといわれました。実際、大丈夫でした。

③勤務先からのお手紙
勤務先に、自分がいつから勤務しているかの英文での証明書、給与や長期研修で出す助成金に関する英文の証明書を出してもらいました。正式な勤務先のレターヘッドでないといけないとあったので、そこは気をつけました。

④財政能力に関わる証明
英国で暮らしていけるだけのお金のあるなしは審査結果に関わるため、非常に大事な書類です。抜かりないように準備しましょう。給与振込先の銀行の残高証明を英文で銀行に出してもらいました。また、その預金通帳、過去6か月の取引履歴とその英訳。ここ数年、ずっとオンラインバンキングメインでお付き合いしてたので、取引履歴は銀行で出してもらいました。③の給与に関する証明書もこれに相当しますね。英訳は指定の業者になっているGlovaさんにお願いしました。

⑤住民票と戸籍謄本
日本にちゃんと戸籍や住所があることの証明でしょうか。こちらも原本に加えて、英訳が必要です。英訳は④にも書いたGlovaさんに依頼。

⑥そのほか
英国の住所については、まだ申請書を書いていた時点ではまだ決まっていなかったので、とりあえず宿泊先のホテルの情報。予約した航空券のE-チケットのコピー。留学して英国のヴィザをもらっていたので、過去のパスポート。

UKヴィザセンターについて
とんこつラーメンの国在住者の自分は、どのみち旅費がかかるし、大阪では追加料金が取られるようだったので、東京の方に行きました。ものすごく込み合っていたので、指定の時間から2時間近く待たされての書類提出でした。ただ、センターの人はその間フル回転で働かれていたので、どうしようもないかなと思います。また、パスポート以外の書類はすべてスキャンしてマニラに送っているようです。英訳された書類(翻訳業者の方が丁寧に綴じてくださっていた)、預金通帳や古いパスポートなどは事前にコピーをしておく必要があります。こうした情報はウェブサイトに出ていなくて、ヴィザセンターにいって初めて知ったので、慌ててコンビニでコピーしました。
ヴィザセンターの人たちは、とても誠実にお仕事されています。とはいえ、審査をする立場ではないこともあって申請書の中身についての質問は全く受け付けないため、機械的にお役所仕事されてるなーという印象が強かったです。(激込みでお忙しかったのもあるでしょう)

費用について
ギリギリでのヴィザ申請だったので、通常の倍近いお金がかかるプレミアムコースを利用しました(ここまではオンラインで支払い)。パスポートはヴィザセンターで自宅への郵送を依頼したので、郵送費がかかりました。また、翻訳費用はプレミアムコースと同じくらいの金額でした。こちらに東京までの往復交通費及び宿泊代。概算ですが、20万円以上かかってしまった…。

…結果
ドキドキでしたが、2019年3月1日に申請して、3月8日には仮ヴィザついたパスポートを受け取れました。パスポートに添付されているお手紙を英国への入国の際に、入国審査官に見せ、さらに、外国人登録証をもらいに行くときにもそのお手紙を持っていく必要があるようです。このへんはこれからやります。