紅茶の国的トルコな生活。

紅茶の国の800年くらい歴史ある大学で1年間訪問研究者として生活してます。日本での勤務先はとんこつラーメンの国にあり、トルコなことやってる教育研究職なヒトのブログ。

  • 街中アタチュルク

ケマル・アタチュルク。「トルコ建国の父」と呼ばれる初代大統領。非常に国民に尊敬されているらしく、街中至るところに彼の銅像や肖像画がある。レストランにアタチュルク、チャイハネにアタチュルク、絨毯屋にアタチュルク、散髪屋にアタチュルク、公衆浴場にアタチュルク。ちょっとした公園の中心部にはアタチュルクの銅像。そして、おどろくなかれ、トルコの紙幣は全部アタチュルクの肖像画なのだ。他にいないのかよ。特にひどい恐怖政治をひいたとかとかいう話はきかないけど、ここまでアタチュルクだらけだと、思わず某学会の会長様とか、隣国の某将軍様を連想してしまったよ。イスラム教偶像崇拝は禁忌のはずだけど、アタチュルクはいいのか。まあ、それだけ立派な政治家だったんだろうな。よく知らないけど

    • とこりさんの指摘してることについては、こっちでお世話になってる先生のひとりがデーロンにしたあと、本にして出版したりしてますね。つうか、その本を頼りにすると某学会の会長とか、某将軍の連想はまちがってないですよん。
    • この辺いろいろなことがあるので、かいつまんで説明できないのですが、トルコは国としては1923年の建国以来世俗主義を標榜しています。それを推し進めたのがこの建国の父、アタテュルクということになっています。今のトルコの国家のあり方とアタテュルク大統領は分かちがたく結び付いているといってもいいかも。そんなわけで、公共の場所で彼の肖像をみることは非常に多くなるといったらいいのかな。建国記念の日とか、彼の命日とかになるとすごいですよ。新聞の一面にアタテュルク大統領の写真がでてきたりして。ドラマとかもアタテュルク関連。
    • とくに、本のネタになってるのですが、「世俗主義」に賛同するヒトビトにとってアタテュルクはカルトの教祖みたいになっているところがあります。そういう意味ではイスラームとは違うところから彼への神聖視って出てきてるといえるかもしれません。
    • その一方でイスラームの価値観は日常生活のいろいろなところに見出せたりしているので、イスラームって軽視できないですね。ただ、世俗とイスラームって二項対立的には捉えられないくらい、複雑に絡み合ってると思います。
  • というか、本音をいうと一人では荷が重いくらい大きなテーマなのでBJKさんとかにツッコんでもらいたいとこ。